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 手倉森ジャパンの10番への評価は青天井ーー。リオ五輪出場権を獲得し、U-23アジア選手権で優勝した日本代表で特に注目を集めているのがMF中島翔哉(21=FC東京)だ。大会最優秀選手(MVP)を受賞した才能には欧州から熱視線が注がれ、今季の活躍次第であの先輩ストライカーに匹敵するビッグオファーが舞い込む可能性もあるという。
 アジアの頂点に立った手倉森ジャパンは日替わりヒーローが誕生して総合力の高さを見せた。その中で大きく評価を上げたのが中島だ。
 格下相手で温存された1次リーグのタイ戦を除き、5試合でスタメン出場。延長にもつれ込む死闘となった準々決勝イラン戦では、1-0の場面でドリブル突破からのシュートを立て続けに決める圧巻の2ゴールを奪った。そして宿敵韓国との決勝戦では、2-2の同点からFW浅野拓磨(21=広島)絶妙なラストパスを通して決勝点をアシスト。一人で状況を打開できる個人技と決定力に加え、味方を生かす視野の広さと献身性も存分に披露し、文句なしの大会MVPに選出された。
 「自分一人だけじゃなくて、チームみんなの賞。チームメートや監督、スタッフの一人ひとりに感謝したい」と中島はMVPの受賞を謙虚に語るが、海外からの注目も確実に上昇している。